ある日のコース料理
先日、お客様のリクエストで、肉、魚、五葷(ごくん)を避けたコースをお出ししました。
五葷とは、にんにく、たまねぎ、ねぎ、にら、らっきょうなど、主にネギ属の匂いの強い野菜を指します。
仏教の宗派によっては、これらの野菜を避ける戒律があり、お寺には「不許葷酒入山門」や「不許葷肉入山門」など、葷に含まれるもの、肉、酒を持ち込んではならないという碑が立っている場合があります。
お客様との打ち合わせで、NGなものは、肉、魚、にんにく、たまねぎ、ねぎ、にら、らっきょう。
逆に、このNGから例えば動物性ものも含むかといえば、卵、牛乳、生クリームは大丈夫で、上記以外の野菜や、豆も提供できるということで、メニューを工夫しました。
五葷を避けるというのは、なんとなくハードルが高そうです。
スープ、醬、香味油から、ゼラチンも使えないため、点心もデザートも全て一から作らざるを得ない内容ですが、精進料理と考えれば案外と道はあります。
卵が使えること、豆が大丈夫ということで豆腐や味噌も大丈夫です。
豆腐といえば、中華料理には腐乳という豆腐を発酵させた食品もあり、その他にも、旨みやコクにつなげて、満足感を導き出す食材や調理法は尽きないと、実感する機会をいただきました。
お客様に喜んで頂ける料理を提供できて、ホッとしています。
アレルギー対応や、ベジタリアンで対応しているお店がみつからないなど、事前に打ち合わせは必要になりますが、対応可能なことは多いので、ぜひご相談ください。
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